top of page
  • suugakusha

算数と数学7

更新日:2023年3月18日

こんにちは!


沖縄は梅雨真っ最中。

日曜には太陽が顔を出しましたが、ずっと雨が続き、今年は梅雨らしい梅雨になっています。

もう少し晴れ間が欲しいと思う今日この頃。


そろそろ梅雨終わってくれないかなぁ・・



さて。


「中学受験算数」には大人が見ても面白い問題が、とてもたくさんあります。

しかし、数学とは考え方、解き方がまったく違うことから、「直接」「数学」に結びつくものはほとんどありません(「図形問題」はすべてにおいて役立ちますが)。


算数はできたのに数学になったらできなくなった。

算数は苦手だったけど数学は好き。


こんな声も良くあります。


「合格」するために計算力を高め、何度も同じことを繰り返し練習し、様々な知識を得る「中学受験」は、十分後々の力になるものです。

しかし、とくに受験後半は「点数を取るための算数」が中心となることが多く、論理を中心とする数学と方向性も違うことから、せっかく得た力を活かし切れない子も出てきます。

これについては、「算数」と「数学」の違いをはっきりと認識させ、これまで培った力を十分に発揮できる環境を整えてあげる、すなわち「教える側」の誘導が必要です。

また、中学受験とはまったく無縁の子でも、「教える側」の誘導によって「数学」の論理的思考、繋がり、を認識させることで、必要十分な大きな力を身に付けることができます。

結局のところ、中学以降も本物の「脳力」を高めるには、「算数」も「数学」も「正しく」学ぶことが大切な訳ですね。


はてさて、その「中学受験算数」には、こんなものまで出されるんだ?と思うような問題も盛り沢山。


図形問題を筆頭に、整数論、場合の数・確率、、、


数列や規則性の問題なども、その代表的なものでしょう。中学受験の有無に関わらず、楽しんでみて欲しいと思います。

この先は、算数だけではなく、いろいろな問題を紹介しながら話を進めていきます。



規則性の問題で初めに学ぶのは、


白石と黒石を用いた


〇●〇●●〇〇●〇●●〇〇・・

100番目の石の色は白、黒のどちらでしょう。


のような問題です。

わり算の商と余りを学んだあとですね。


繰り返しを利用するこのような問題は


1÷7の小数第100位の数字を求めなさい。


今日は5月26日木曜日です。来年の1月1日は何曜日ですか。


などと同じ問題になります。


例えば最近では

渋谷幕張中※の2018年入試問題にも

出題年度の「2018」をネタにした繰り返し問題が出題されています。

(話は逸れますが、出題年度を利用する問題は、中学、高校、大学入試いずれにも昔から良く作られています。

例えば高校入試問題では

『1985と60のそれぞれを、60より小さい自然数nで割ったところ、ともに割り切れず余りが等しくなり、その余りで1985と60を割ったところ、また、ともに割り切れず余りが等しくなった。このときnの値を求めよ(早稲田高等学院一部略:整数論)』

のようなものが有名です。

1985年(昭和60年)に出題された問題とすぐに分かりますね。ぜひ解いてみてください。次回解答を掲載します♬)



他に数列の問題では


「三角数列」(三角数を用いたもの)


  2 3

4 5 6

7 8 9 10

・ ・ ・

【上の例では、一番右の数が自然数(1,2,3,4,・・)の「和」の「三角数」(1,3,6,10,・・・)になっています】


「四角数列」(平方数を用いたもの)


149 16 ・・

238 15 ・・

567 14 ・・

10 11 12 13 ・・

・ ・ ・ ・ ・・

【上の例では、上の段が「平方数」(1×1、2×2、3×3、・・・)になっています】


なども、そのまま、または形を変えて

「上から〇段目左から□番目の数」

などを問う問題として良く使われます。



そしてこんな問題も!


『左右に等しく水が流れるパイプがあります。


  ここから1㍑の水を入れると

       |

       /\

      /\/\

     /\/\/\

    /\/\/\/\

   /\/\/\/\/\

  /\/\/\/\/\/\

/\/\/\/\/\/\/\

| | | | | | | |

     A  B

A、Bからは何㍑の水が出ますか。』


もちろん分数にしてどんどんたしていく、などの方法でも良いのですが・・・


さてさて、どのような解き方があるのでしょう。




この話の続きはまた次回に(^^♪


次回更新は6月9日頃を予定しています。


それではまた!



※渋谷教育学園幕張中学校。私の1推しの学校です。1986年開校。高校は1983年。

開校当初、学校の説明会に何度も参加させていただきました。

私がいた予備校にも来ていただき、意見交換を重ねる中で教育に関する並々ならぬ熱意を感じ取りました。生徒には東京の進学校だけでなく渋谷幕張中への受験も強く勧め、ほんの数人ではありますが渋幕へ進学。

当時は無名の学校。場所も総武線幕張駅からも海浜幕張からも歩くと微妙に遠く・・・

(海浜幕張からの方が近いはずなのですが、あの頃は店も何もまったくなく・・・気分的に遠く感じ、商店街のある総武線幕張駅から行っていましたw)

千葉には市川や東邦大東邦もあります。東京も近く、優秀な生徒を集めるには不利な条件。

合格はしても入学までに至らなかった生徒も多かったのです。

今では・・素晴らしい進学校となっています!

変わらぬ熱意の持続が結果を生んだのでしょう、と簡単には言えないほどのご苦労もあったかと思います。私の教え子も大きく成長させていただきました。

閲覧数:98回0件のコメント

最新記事

すべて表示

COFFEE BREAK 1st cup of coffee

こんにちは! 今日はCOFFEE BREAK♪ とは言っても、やはり算数と数学のお話ですw 算数と数学、どちらが難しい? このようなスレをたまに見かけます。 そもそもこの問いが難しいのですが・・・

COFFEE BREAK 2nd cup of coffee

さて。これまで ①1○2○3○4○5○6○7○8○9=1 ②1○2○3○4○5○6○7○8○9=10 を用いてお話を進めてきました。 この問題・・・ なんかどこかで見たことがあるような・・と思った方がいるかもしれません。

算数と数学8

「算数ってどこまでが範囲なんだろう・・・」と思ったりしませんか? 例えば「三角数列」を少し変えてみるだけで・・・ 「等差数列」や「等差数列の和」も「中学受験算数」では当然のように扱われることで、このような問題も成り立っています。これでも「基本問題」の部類に入ります。

0988840011

那覇市真嘉比2-6-6

数學舎Webサイト内の文章や画像、他すべてのコンテンツは著作権・肖像権により保護されています。​

bottom of page