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suugakusha

特別企画:「解き方」編

更新日:2022年10月28日

特別企画、楽しんでいただけましたか?


今回は「解き方」編です。


1-2+3+4-5+6-7-8+9=1

の例にヒントが隠れていました。


正だけを取り出した絶対値

1,3,4,6,9

の和は23

負だけを取り出した絶対値

2,5,7,8

の和は22

になっていることが分かります※1。これは


1~9までの和は45←奇数

右辺は1←奇数

(整数の)2数の和と差の偶奇(偶数、奇数)は必ず一致しなければいけません。これが最も大切な条件となります※2。

との、偶奇の判断ののち、

23と22の出し方は和差算※3を用います。


(45+1)÷2=23←正の数の絶対値の和

(45-1)÷2=22←負の数の絶対値の和


つまり、このような組み合わせであれば、+と-の2種類だけでもたくさんできることが分かります。


「+、-、×」や「+、-、×÷」も、基本はこのたしひきと同じです。


①「+、-、×」の作り方

例えば1×2=2←偶数

となり、1と言う奇数1個を使って偶数にしたことで、このままではどんなに頑張ってもできません。

もう一つ3×4=12などを作るか

××3=6←奇数2個で偶数にする


などの「偶奇変換※4」を考える必要があります。


では1×2と×4を用いて作れるか検証しましょう。

1×2,3×4 5,6,7,8,9

 2   12      和は35 

2+12+35=49←左辺の和

(49+1)÷2=25←和差算(正の和)

(49-1)÷2=24(負の和)など

最初の1×2=2は必ず正として用いるので

25-2=23

12,5,6,7,8,9

を用い、次は和が23となるものがあるか調べます。


ありますね♪


例えば12+5+6=23を用いると

1×2+3×4+5+6-7-8-9=1

6+8+9=23を用いると

1×2-3×4-5+6-7+8+9=1

となります。


このように、常に偶奇に注意することで、たくさんの答えを求めることができます。


+、-、×÷」の作り方

これも基本は同じですが、先にわり算が可能な組み合わせを見つけなければいけません。


例えば

÷5や÷7が不可能なことはすぐに分かりますが、1以外の他の数字はすべて検証が必要です。(「基本パターン※5」と呼んでいるものの一つ)


この中で、すぐに見つかるのが

÷××

××÷

などを用いたものでしょう。

奇数2個を用いて偶数にしているので、どちらも検証可能です。

あとは上の「+、-、×」と同じようにするだけで簡単に見つかります。

××÷6は、もう一捻りしても面白いですよ♪


なかなか気付けないものも紹介しておきましょう。


÷2=1/2と3÷××6=45/2を検証してみると・・・

1,3,5の3個の奇数を用いているので

1/2+45/2=23←奇数

よって、検証可能です。

残りの数字は7,8,9

あぁ残念。

-1ならばできますね。

(1/2-45/2のひき算の場合はー22の偶数と残り7,8,9なので、できないことがすぐに分かります)


÷3=2/3と4×÷6=10/3ではどうでしょう。

2/3+10/3=4←偶数

3と5の奇数2個を用いているので検証可能です。

残りの数字は

1,7,8,9

  和は25

4+25=29

(29+1)÷2=15←正の絶対値の和

残念!

これも-1ならばできます。


できるものはあるのか?

と疑問に思うなかれ。ちゃんとあります。

÷4=3/4と・・・


更に。

÷÷3=1/6を用いたものもあります。


この先はぜひ楽しんでみてください!



ブログでは

300年以上解き方がない、とされていた「小町算」の解法を一部公開しています※6。

「小町算」はただの遊びに過ぎませんが、興味のある方はそちらもどうぞ♬


1〇2〇3〇4〇5〇6〇7〇8〇9=1

は、「学びに利用できる問題」として、30年ほど前に公開したものの一つです。


※1~6:ブログ「算数と数学~COFFEE BREAK2」に関連事項掲載

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